要注意(‘w’)子供の褒め方 

※コチラのブログの学説・メカニズムは、まだエビデンスが完璧に証明されていないもの、私見も含んでいます。あくまで参考までにして下さい。

このあいだ、うちの子らの運動会がありました。コロナによる休校があり、延期延期でやっと開催となりました。

たった2種目でしたが、とても有意義な時間でした〜。

運動会といえば、徒競走ですよね(´ω`)
おそらく、子供たち自身より、親たちの方が興奮しています。
ウチは上位に食い込むことができ、ノリノリでした(´ω`)とても嬉しそうで…(´ω`)こっちまで幸せになりますね。

ただ、競争ですから、勝敗があり
一位の人ビリの人が必ず出来上がります

競争に疲れないために

ここで大事なのが、勝ち負けの意味付けです。

一般的に
「負けること」がダメなことで、
「勝つこと」が良いこと。

勝った方がマウントを取ることができる、みたいな刷り込みがありませんか?

二元性です。

この勝ち負けに
上下や良し悪しをつけてしまう
ことが問題になります。

子供時代の親の関わりで子供の二元性の強弱が決まります

勝負はゲームとして楽しむ考え方が大事になります。

競争の捉え方

競争

『競う』 は楽しい

『争う』 は闘い

競争も捉え方一つで

楽しいゲーム

になるか…

良い悪いの格付け

になるか…

勝ちが良くて 負けが悪い と、
勝敗に、良し悪しをつけてしまうと、
自分と他者で争いが始まります

競争で、何か成果を出した時、または出なかった時、
親の褒め方励まし方の言葉ひとつで、

格付けされて苦しむか

ゲームとして楽しめるか

の捉え方が決まります。

この場合の『親の声かけ』にも、アドラー心理学の勇気づけの最強原理

【人は指摘されたところに注目する】 

が働きます。

“決めつけ言葉”が心を傷つける

競争のどこを指摘するかで、競争というものの捉え方がかわり、大人になってからの競争社会での折り合いの付け方も変わります。

「結果」より『過程』を指摘すると…努力が苦じゃない子供になる

例えば、徒競走、一等をとった場合の親の対応として、

◉結果のみ褒める パターン

◉結果への過程を認める パターン

で見ていくと…

◉結果にこだわるパターン

勝った時
◎エライね!
一等すごいね!
よく勝った!

結果を褒めると、当然「結果がでれば認められる」という思考になります。

に言うと、
「結果が出ないと価値がない」
「結果がでないのは悪いこと」
となります。結果のみを褒めることの弊害がここにでます。

  • 弊害1…自分の意思とは無関係に褒められるためだけに行動するようになります。承認欲求の塊となります。
  • 弊害2…常に他者との比較になるので、周りは敵となります。
  • 弊害3…勝ちにこだわり常に人のマウントをとろうとしたり、逆に下のひとをバカにしたりします。勝てないと自己価値を下げていきます。勝てない、褒められない くらいなら「やらない」と、何かを「やる前」に「やらなく」なります
  • 弊害4…行きすぎると、ズルしてでも勝とうとするようになったり、自分で努力するより、周りを引きずり下ろしてでも勝とうとします。

単純に褒めて伸ばすとはいかないのが現実です。親の言いなりになる子を作るのであればそれでいいのですがそれでは自立は難しいといえます。

実際、大人のクライアントさんたちに、良く出るストレスパターンも、他者との比較による自尊心低下を根差したものばかりです。子供時代にカタチづくられています。

◉過程に注目するパターン

勝った時
◎頑張ったね!
◎嬉しいよね!
◎たくさん練習してたもんね
◎どんな努力したの?

結果がどうあれ、成果に影響を及ぼす過程を指摘すると、【やってきた過程・努力】に意識を向けるクセがつきます。

勝敗は自分でコントロールできません
が、
努力は自分でコントロールできます

 

人生において、常に勝ち続けることは(外的要因が加わるため)自分でコントロールできませんが
勝ちに近づくそのために、毎日1時間練習することは自分でコントロールできることです。

周りの評価、結果にこだわらず

『自分なりの努力』するクセ

がつくと、大人になって、苦手・失敗に直面したとしても
『自分が努力すればいい』
『自分の最高を発揮すればいい』

周りとの比較ではなく、自分の課題としてとらえるので、二元性のストレスに強くなると言えます。

それにより

『くそー負けたー』

『不合格だー(´Д`)」オレはダメだー』

などとは、次元の違う余裕が持てます。

【どんな自分も認められる】という自己受容感を育むことができるのです。

これがほんとの意味の 自立 ですね。

競争により、自分を知る

勝敗をつけない運動会もチラホラ行われています。が微妙ですよね〜。ただの問題の先送りかなと思います(´Д`)

社会に出れば、どうしてもいろんな競争に身を置くことになります。
学校はテストや競技などを通じて、
勝敗の捉え方、
折り合いのつけ方、を学んでもらう ところでもありますよね。
正直、方程式や難しい漢字を覚えるとか
そんな内容はどうでもいいのです。

勝ちを良いこととし勝ちにこだわると、負けた時、落ち込むことになります。

【過程】を尊重できると、負けても
『自分はこれだけ努力した』
自分で認めることができると、「負けたという状態」があるだけで、
『次はこうしよう』につながります。

子供当人も勝つことが全てじゃないと思えると
『この分野は頑張らなくてもいいな』
『こっちの興味あることを頑張ろ』

良い意味であきらめがはやくなり、切り替えできます。

あきらめが早い子ストレスに強いです。そして、自分の得意分野を伸ばしていきます。親からみたら一般的に「ダメなこと」「逃げている」とされますが、

問題解決のプロセスにおいて、
考え続けることが解決にならない場合、
「諦める
(考え続けることを止める)
という意思決定ができることは、
とても重要です。

この意思決定が上手くできない(負けることはダメなこと!投げ出すのはダメな事!という親からの刷り込みがあると)と、本心はやりたくないのにやめられない、不安などのネガティブな考えがいつまでもグルグル繰り返す【反芻思考はんすうしこうにより、いつもモンモンとする毎日になってしまいます。

ストレスの正体は反芻思考です。

結果を求めるあまりに、答えのないこと、今考えてもしょうもないことをあきらめずに考え続けている状態です。良い悪いにこだわった状態といえます。
当院や世にある【ストレス解放】の手技も、結局は反芻思考を止めることが目的になります。前頭葉を活性化させることで解放可能です。)

結果だけにこだわらず、違う視点を持つストレスはないです。レッドオーシャンで奪い合いするのではなく、ブルーオーシャンで好きなことを楽しめます。

争わない人生が
 どれほど幸せか✨

 

競争を通じて自分の事を知り、苦手なことはスパッとあきらめて得意なことに注力したほうがいいのです。

うまく【過程に注目】させる『勇気づけ』が、親や学校のお手伝いするところですね。

大人になっても、この刷り込まれた、
勝ち=良いこと・負け=悪いこと
が残存した結果、なんでも白黒つけようとする、性格傾向になりがちです。
パートナーなんかと意見がぶつかると【負けるか!】と、絶えず言い争いが終わらない ということも起きます(´Д`)」 つづきは次記事で▶︎

人の言い争い 負けた感がクセ者で…