『油』を考えよう…摂った【油の質】が【カラダの質】

※コチラのブログの学説・メカニズムは、まだエビデンスが完璧に証明されていないもの、私見も含んでいます。あくまで参考までにして下さい。

油の大切な役割

【油=脂肪】 も大事な栄養素です。
『脂肪』というと
悪いイメージが先行してしまいますが…

脂質を摂取する理由として

  1. 非常用のエネルギーのストック
  2. 細胞膜の材料
  3. ホルモンの材料

という大切な役割があります。

今回はカラダにモロ影響のでる、

②細胞膜の材料

としての【油】選びについて、お伝えします。

細胞の膜は油でできている

一個一個の細胞はに包まれています。

膜をとおして、
酸素や栄養のとりこみ、
老廃物の排出
をしています。いいものを入れて悪いものを出す、フィルターのような役割をです。

どんなタイプの油を摂るかにより、
この【フィルターの性能】が
左右されます。

油の種類

先に油の種類をザックリみていきます。図をお借りして…と、

この中でも、
体内で作れないから
食事で取り入れるしかないもの

が、下2段の

オメガ3】【 オメガ6

になります。

【オメガ3】 青魚(EPAやDHA)、亜麻仁油、エゴマ油などなど

【オメガ6】 サラダ油、加工食品、お菓子などなど

 

どちらも必要なものなので、摂取量がどうのというより、両者のバランス・比率が大事になります。

オメガ3 :  オメガ6
      1   :      1

と、1:1が理想とされていますが、
現代人の平均は…

オメガ3 :  オメガ6
      1   :      50

1:20〜50程と言われており、圧倒的にオメガ6過多です。ちょっと気が遠くなるくらい、ダメダメですよね。
上の食品表でわかるとおり、【オメガ6】は意識しなくても、大抵の食品に大量に含まれているので、普通に食事してたら自然と【オメガ6】過多になってしまいます。

なので
オメガ3】の摂取量を増やす

オメガ6】の摂取量を減らす
必要があります。

オメガ6過多だと⁈

オメガ3と【オメガ6

両者の特徴を超簡単に言うと…

オメガ3 → 柔らかくする

オメガ6 → 固くする(形を保つ)

作用なので、

細胞膜で見ると、

両者のバランスが良いと…

程よい弾力で、ボヨンボヨン可動性も良く、通気性もいいので、酸素、栄養も抵抗なく入ってきます。

逆に、【オメガ6過多だと…カチコチで固く、通過性も悪いので、せっかく血液で運ばれてきた酸素や栄養も、少ししか受け取れません。もったいない(´Д`)

こうして、ますます、細胞が老化、弱化していきます。

オメガ6過多だと、全身疲労になるのもおわかりいただけると思います

酸素栄養を、受け取れないので、ダルいわ、肩こり・腰痛、あちこちコルわ、治りは遅いわ…おまけに気分は落ち込むわ(オメガ6の作用で不安も増強させます。)でやっかいなことになります。

それと、重要なのが 血液の【赤血球】の膜 への影響です。

青魚で血液サラサラの正体

『赤血球』も細胞ですよね。オメガ6】過多だと、細胞同様、赤血球自体硬くなります

赤血球

赤血球は、ご存知、血管の中を流れて、各地に栄養と酸素を運んでくれる郵便屋さんのような存在です。

赤血球も実際の郵便屋さんのように、行きやすい場所もあれば、険しく行きにくい場所もあります。

特に行きにくいのは毛細血管です。手足の末端、内臓、特に肝臓、腎臓は血管の塊ですよね。

めちゃくちゃ 細い毛細血管

細いところは、赤血球が1つ通れるかどうかのような狭さになります。
場所によっては赤血球自体がビヨーンっと少し歪んだり、折り曲がりながら通ります。ここでモノを言うのが、赤血球の柔らかさということです。

オメガ6の摂り過ぎで赤血球膜が固いと毛細血管を通ることができません

オメガ3がしっかり摂れていると、赤血球は柔らかく、タコが狭い隙間を通り抜けるように流れ、隅々まで栄養と酸素を届けることができます。

赤血球が柔らかいといいことだらけです。

隅々の細胞が元気にエネルギーを使ってくれるので、エネルギー消費が増える
基礎代謝も上がる
ため、体重が氣になる方にも、大切なファクターです。

キズの治りが全然違います。
(四十肩やギックリ腰、術後の回復が全く違います。
四十肩でも、12カ月で回復していく人と、1年も2年も痛がっている人違いの要因の1つはここになります。)

増やしたい油、減らしたい油

増やしたい油【オメガ3

青魚・亜麻仁油・エゴマ油・など

青魚は缶詰おつまみのアーモンドフィッシュみたいなものが、安定摂取しやすいですね。

意識高い系の方はすでにやられてると思いますが、亜麻仁油などは、サラダにかけたり、納豆に混ぜるのがおすすめです。1日ティースプーン2杯程度で充分そうです。
熱に弱いので調理には向きません

減らしたい油【オメガ6

前述どおり【オメガ6】は、勝手に摂取されてしまうので、目に見えてるところをできるだけ減らしたいところですね。

ご家庭で調理に使う「一般的なサラダ油類」はすぐにゴミ箱に捨てて、『米油』『オリーブオイル』を使いましょう。オメガ9であり加熱しても酸化しにくいです。

オメガ6】は、サラダ油類はもちろん牛豚肉類や卵、各種お菓子類にも大量に存在します。避ける事自体難しいです。
まずは『なんとなく減らす』感じで、鶏肉料理、お魚料理に、置き換える頻度を調整していきましょう。
お菓子類も食べ過ぎ注意で。

狂った油=トランス脂肪酸

もっとも氣をつけなくてはいけないのは、『トランス脂肪酸』という油です。耳にすることは多いと思います。

植物油の組成を強引に変えることによって、便利だけど、カラダに超悪い、👿悪魔の油が誕生したのでした
『プラスチックを食べてるのと同じ』
と言われています。
脂溶性毒なので、体内に溜まり、
細胞の劣化、
細胞やホルモンを固くする、
脳にも溶け込んで神経伝達の邪魔
をしたりと。
カラダが異物と判断しアレルギー反応が出る場合もあるでしょう

いい事は何もありません。

心疾患、動脈硬化のリスクを爆上げするというデータが多いことで問題になってます。

😈常温でも固まらず、
😈使いやすく、
😈保存がきく
ので、
日本ではありとあらゆるものに使われています

 

袋の成分表示の
『マーガリン』
『ショートニング』
『コーンスターチ』
『植物油脂』
など
と書かれているものに使われています。

これらが
書いてないものを、
探す方が難しそう
です。

海外では、使用禁止、制限してる国も多いです。健康被害があからさまなため、使った企業は罰せられたりしてます。

日本はまだ規制がなく
使い放題
です。

自分たちで氣をつけるしかありませんね。

デトックスしたい!トランス脂肪酸

通常、解毒というば肝臓の仕事…なのですが、
『脂質』は肝臓を経由しないので
リンパに乗って、先に全身に回ってしまいます。(そのまま体脂肪に蓄積)
肝臓の強力な解毒作用を利用できないのです。

なので、デトックス(毒素排出)が必要です。

デトックス方法としては…

【オメガ3】の摂取

 

やはり【オメガ3】の摂取が一番早そうです。イメージとしては、
油汚れは油で落とすの原理
で、
【オメガ
3】と置き換わるようです。

やはり神の万能な油【オメガ3】。

運動で脂肪消費

 

運動で脂肪代謝することでも、排出できます。代謝速度は鈍いようです。
(※順番的に脂肪燃焼の最後の方に使われるイメージ)じっくり有酸素運動が必要です。定期的なLSD(※)が有効です。

(※)
LSDLong Slow Distance:ロング・スロー・ディスタンス)」

マラソントレーニングのひとつ。早歩きよりも少し速い程度のメッチャゆっくりとしたペースで長い距離を走るトレーニング法。
運動強度が弱い有酸素運動です。ランニング初心者にもオススメの走り方です。
脂肪燃焼や毛細血管の発達効果も期待できます。

やっぱり食事の質が大事

皆さんが抱える慢性的な病気や痛みといったカラダの不調は、こういった地道な
インナーアプローチ(カラダの中から健康を考える)が不可欠です。

すぐに効果の出るものではありませんし、実感も感じにくいものですが、比率をざっくりチェックできますのでご相談下さい(´ω`)