筋膜?もっとすごい身体の新常識『ファシア』

筋膜?もっとすごい身体の新常識『ファシア』

筋肉は『筋膜』という膜で包まれている

これは、今は一般的になってますよね。「コリ筋膜のカタさですよー」となってますね。

ローラーテニスボールでゴリゴリほぐすなどは、この筋膜を狙ったものですね。「筋膜リリース」と銘打ってジムトレーニング、多数の書籍、いろんな運動器具など・・・流行りましたね〜。

でも実際は、ただの膜ではありません

実は筋肉と筋膜の間には水分だけではなく『ファシア』と呼ばれる、ちょっとみ『網目』のような張力を保つ構造で満たされています。
ここ最近の発見です♪
そして、筋膜に限らず、皮膚の隙間や血管・内臓・骨まで膜のあるとこ全てに存在し、繋がっています

ちょっと前まで、解剖といえば当然亡くなった方のご遺体で調べていました。そのためファシア周りの水分が抜けて、その「網目構造」が潰れていたため、ただの膜に見えていたようです。

最近の画像診断技術の進歩により、今まで、ただの膜と思われていたその下に、綿わた の繊維』のような立体構造があることがハッキリしました。
上の図の網目の拡大が▼これですが…
メチャメチャ美しい組織ですウットリ✨(私としては)

糸に見えるのが主にコラーゲン線維で弾力があり、ある程度、形状記憶しています。伸び縮みし、変形してもビョ~ンともとにもどります。それぞれの糸が多角形を作りテンセグリティ構造となり、互いに引っ張りあって絶妙なバランスを保っています

カラダの動きに合わせて3次元的に変化し、この柔軟さによって滑らかに・スムーズに動くことができます。また、ファシアは皮膚の下など、隙間を埋めていますのでお肌の弾力にも関わっていきますね(´w`)

このような繊細な組織なので、ローラーなどでゴリゴリやるのは、ファシアを潰してしまう、または繊維を痛める、ので、よろしくないというのがわかると思います。(癒着してしまっている場合は有効。)

コラーゲン線維の役割で押したり引っ張ったりして、変形しても、基本的には『ゴム』のように元に戻ります。

ですが、以下の理由が長く続くと、コラーゲン線維は 元にもどることを あきらめます

  • 長時間の変形(良くない姿勢、伸ばしっぱなし、縮みっぱなし)
  • 水分量の不足
  • コラーゲン線維の質の低下(コラーゲンは「タンパク質」と「ビタミンC」が材料です。これら栄養材料の不足糖質のとり過ぎにより、コラーゲンと糖質が結びつき繊維を破壊。「糖化」といいます。)

そして伸び縮みしなくなり、繊維どうしくっついたりファシアがペチャンコになって膜と膜がくっついたりし。動きのスムーズさ、弾力を失っていきます

ファシアの動きを取り戻そう

ファシアの柔軟性を取り戻すには、潰すようなマッサージではなく、筋膜と筋膜の隙間を広げることで、ファシアの繊維を伸ばしてあげて、その隙間に水分を引き込むこれが弾力・滑走性を取り戻すのに有効です。

やり方としては

ファシアを引っ張って浮かせる。つまり皮膚を摘まんで引っ張りまわします。実はこれが簡単で効果も高いです。「え…こんなんでいいの⁈」って感じです。

施術では、「患者さんをつねる」のもアレなんで、もっとテクニカルなことをしています!

チャレンジ!

以下のエクササイズでファシアは柔らかくなるのですが、ヒフを利用するので、つねられたように赤くなります!すぐにとれますが、お出かけ前なんかは見かけ上の問題があるので、やめたほうがいいかもしれませんね。

チャレンジ1⃣

わかりやすい手首で試してみます。

  1. 指を伸ばしたまま、甲側に反らせます。左右差をみます。
  2. 皮膚を引っ張ります。この場合、突っ張ってる手の平側ではなく、手の甲のヒフ、甲側の関節のヒフ。この辺を数か所、摘まんで引っ張り、そのまま上下左右にゆっくり引っ張ります。痛い場合もありますのでほどほどに。
  3. 再度、甲側に反らせて。違いをみます。大抵、反る角度が増します

チャレンジ2⃣

  1. 立った状態で前屈します。左右の手先が、床までどのくらいか?確認します。
  2. 一度イスに腰かけて、左足を全体、摘まめそうなところテキトウにヒフを引っ張ります。お尻まわり、股関節の出っ張りのヒフ、ふともものふくらはぎ、足の甲まで。特に骨の出っ張り部分のヒフは癒着が多いので念入りにやります。股関節の出っ張り・膝のお皿・くるぶし・スネの骨(痛いです!)掴めるのであれば鷲掴みで引っ張ります。
  3. 再度、前屈します。左の手先のほうが、床に近づきやすいと思います。

 

【応用】ファシア間を滑らせる。

上の動画のイメージでファシアを滑らせますす。

どこかを抑えながら動かすことでスライド(滑走運動)させます。

チャレンジ3⃣

  1. クビの左右に向ける動きを確認します。
  2. 軽く下を向いた状態で、
    右の鎖骨の上のヒフを、
    右手の母指球で「グイッ」と下方向やや右方向に引っ張り固定します
  3. 手をのそままで、首をゆっくり、左に向けます。ヒフがメチャメチャ突っ張ると思います。いくところまでいったら、また、②にもどり固定しなおして首を動かします。数回繰り返します。鎖骨の喉の近くから肩口まで3か所くらい抑えるといいです。
  4. クビの左右の動きを確認します。左を向くのが軽くなります

チャレンジ4⃣

内臓の滑走も良くしましょう。普段お伝えしている内臓揉みの応用ですね。

イスに座った姿勢で、

  1. 【恥骨のすぐ上の骨のきわ】、または【腸骨の出っ張りのきわ」に、静かに指先を入れ、やや上方向に圧をかけたまま…。
  2. 骨盤を左右交互に前後にリズミカルに動かす。
  3. 座り姿勢が楽になってませんか?骨盤がしっかり立ちます

応用は無限大!

などなど、いろんなとこで試してください。前述したとおり筋膜・ファシアはカラダ全体のネットワークです。チャレンジ2⃣の「足をやったら、腕も上がりやすくなった♬」みたいなこともおこります

 

時間がたちすぎて、ガンコに固まってしまったファシアや、脂肪細胞とむくみに絡まったようなファシアには…

機器を使った、コチラ▼のコースが早いです(´ω`)痩身目的だけではなく、ファシアの癒着を取るのに適切です。手技だと時間かかり過ぎますからね…。

 

お肌の若々しさは、ファシアがものをいう!

 

それと、女性はお肌をプリプリにしたいですよね

ヒフ下のファシアの状態が大事ですね。お顔は毎日のファシアケアをオススメします。
オデコや頬骨・眼窩まわり・アゴの骨まわり・頭皮なんかを『つまんで引っ張る』をやっとくとスッキリ顔になります♬(お顔はデリケートなので優しくやって下さい。カタくて摘めない場合は、指の腹でヒフをクルクル回してからやるとつまめたりします。)

それと前述通り、ファシアの弾力にはコラーゲン線維の健康が大事です。内因のアプローチも大切です!

コラーゲンの質をあげるには?

最も影響がでるのが、やはり「炭水化物の摂りすぎ」です!

●糖質の摂りすぎ→『糖化』コラーゲン線維の破壊( 弾力の低下 )
●糖質の摂りすぎ→『糖化』→活性酸素の発生『酸化』 → 細胞の破壊( シワ・たるみ・シミ )

 

『糖化』『酸化』=『老化』です!

対処としては…

  • 食べ過ぎない!
  • ビタミンC!
  • 水素水!

水素水は 活性酸素をその場で消してくれる ので、お肌、体調のことを考えるなら 第一選択 となります。

水素水は栄養素ではありません!水素分子がカラダを通過する時に活性酸素と反応して除去します。飲むより全身に浴びるのが効果的です。やまとでは『水素風呂』をオススメしています。毎日入るお風呂で水素の恩恵を受けれます。家族・ペットみんなで入れますしね♪ 私をはじめ、うちの先生も愛用しています(´ω`)/