被害者意識の沼から脱出しよう

※コチラのブログの学説・メカニズムは、まだエビデンスが完璧に証明されていないもの、私見も含んでいます。あくまで参考までにして下さい。

みんなが無意識でやってる【被害者ごっこ】

被害者意識…ありますか?

  • 自分ばっかり苦労する
  • ・わたしだけ、辛い思いをしてる
  • ・私はこんだけやってるのに、誰もわかってくれない
  • ・いつも損な役回りだ
  • ・理解してくれない、あの人が悪い!

悲劇のヒロインのような感じ、私って、そういう星の元に生まれたのね🥲みたいな(笑)

仕事柄、いろんなお悩みをお聞きします。夫婦、親子間、職場など、全く不満がないという人はいないと思います。

ですが、これら【私が被害者だ】は、厳しい言い方をすると、ほとんどが
 自作自演なのです。
(※もちろん当人は気付かないでやってます)ラクだからやっています(笑)

アドラーの三角柱

実践の心理学、アドラー心理学本『幸せになる勇気』。

ベストセラーですので、お読みになった方はご存知かもしれません。この本に出てくる、カウンセリングで使用するという、【われわれの心を表す「三角柱」】というのがあります。

自分からは、三つある側面のニ面しかみえません。

ひとつの面には【かわいそうな私】

ふたつめの面には【悪いあの人】

「悩みがある」という人は、この2点を延々と話し続けます。

自身に降りかかった不幸を涙ながらに訴える。あるいは、自分を責める他者、また自分を取り巻く社会をグチる。

三角柱」で視覚化すると、

なんだかんだ言っても、
けっきょく、悩みは
このふたつ・・・・・ しか語っていない
ことがよくわかります。

『自分は被害者』と自分で設定すると、文字通り、この二つ(二つの面)しかみえてないのです。この二つがグルグルしてます。行ったり来たりして抜け出せないのです。なんで私がこんなめに終わりがないのです。

ですが、

「三角柱」の見えてない残りの一面に書いてあることに、このニ面から抜け出す解決策があります。

それは

後半(´ω`)❗️

【被害者意識】は脅迫といっしょ

【被害者意識】とは

「自分が被害者になることで、
加害者』から、何とか利益や主導権を得ようとする』

という心理。

自分が可哀想な『被害者』役になることで、相手を『加害者』に仕立て上げる
という事を我々は無意識にやっています。

「あなたのせいで、私はこんな目に遭ってるんだから、私にお返しなさいよ・いうことを聞きなさいよ」
って感じですかね。

「あなたが、加害者なんだから、あなたが変わる必要があるんだ(私が正しい)」

言ってみれば、
自分は何も変わろうとせず、責任をもたず、
相手に何かさせたい・服従させたい 

という、意図が隠れています。

そんな気持ちが自分にあるなんて、ちょっと認めたくないですよね〜。でも、ちょっと俯瞰して考えてみて下さいね。

ですが『被害者になって相手をコントロールしようというのは、ほぼ上手く行きません

加害者』に仕立て上げられた方も反発したくなりますからね(´Д`)

再三お伝えしているとおり『相手をコントロールする』は、上手くいくわけないのです!…なのに繰り返してしまいます…人間というのは(´Д`)

❶ 自分の欲求、期待が通らない。
(自分のルールに相手が合わせてくれない)
『旦那はもっともっと家事に協力すべきだ!』

❷ 不 満
(自分の思ったようには)協力してくれない』

❸ グチ「可哀想な私」
『旦那は何もしてくれない(※実際は何かしら役立ってるはず

❹ 可哀想な私は被害者だ
『私ばかり苦労している 腑に落ちない』

❺ つまり、あなたが【加害者】だ
『ダンナが悪い!向こうに罪がある!』

❻ あなたが、私を理解すべきだ、補償すべきだ
私が正しい!』

❼ でも、自分が『被害者』のつもりでいる限り、相手は『加害者』となるので、何も伝わらない

❶❶また、自分の欲求、期待が通らない!と感じる

❷❷また不満

❸❸またグチ「可哀想な私」

……

…繰り返し(´Д`)」

 

「自分の意見が通らない」とみるや、
自分の体に自分でナイフをブスっと刺して
「うわ〜あなたにやられた!ヒドイ!」と泣き叫んで訴えてるようなもんです。
ちょっとした『当た◯屋』みたいな感じですよね(´Д`)

依存の一種なので、相手に何かしてもらいたい、ちょうだいちょうだいモードで、ひたすら、転んだまま起き上がらずに、相手の出方を期待して待ってる感じ。そりゃグチもでます。

被害者意識を終わらせる

さあ、三角柱の残りの一面

それには…

 

 

 

【これからどうする】

【結局、あなたはどうしたいの?】とも言い換えられるかもしれません。

脳をフル回転させなければならないのは、【可哀想な私】【悪いあの人】の物語ではなく【自分はどうしたいか】だけ考えればいいということです。

『幸せの勇気』から、引用させてもらいます

【哲人】と【青年】の対話

(青年は『三角柱』の隠れた面をみた…)

青年 ……!!

哲人 さあ、声に出して。

青年 ……これからどうするか」…。

哲人 そう、われわれが語り合うべきは、まさにこの一点、「これからどうするか」なのです。「悪いあの人」などいらない。「かわいそうなわたし」も必要ない。あなたがどんなに大きな声でそれを訴えても、わたしは聞き流すだけでしょう。

青年 こ、この人でなしめ!

哲人 冷淡さゆえに聞き流すのではありません。そこに語り合うべきことが存在しないから、聞き流すのです。たしかに「悪いあの人」の話を聞き、「かわいそうなわたし」の話を聞き、わたしが「それはつらかったね」とか「あなたはなにも悪くないよ」と同調すれば、ひとときの癒やしは得られるでしょう。カウンセリングを受けてよかった、この人に相談してよかった、という満足感もあるかもしれません。 でも、それで明日からの毎日がどう変わるのか? また傷ついたら癒やしを求めたくなるのではないか? けっきょくそれは「依存」ではないのか? ……だからこそアドラー心理学では、「これからどうするか」を語り合うのです。

青年 しかし、もしもわたしの「これから」を真剣に考えるというのなら、まずは前提となる「これまで」を知っていただく必要があるでしょう!

哲人 いいえ。あなたはいま、わたしの目の前にいるのです。「目の前にいるあなた」を知れば十分ですし、原理的にわたしは「過去のあなた」など知りようがありません。くり返しますが、過去など存在しません。あなたが語る過去は、「いまのあなた」によって巧妙に編纂された物語に過ぎない。そこを理解してください。

やはり【自分ファースト】が基本

【結局、自分はどうする】…

ここで大事なのが【自分軸】。
【自分軸】がないと、
周りに振り回されるように感じたり、
いいように利用されやすいので、自分は被害者だと思い込みます。(そうなるのも、本当の意味での『被害者』ではなく 自分の問題。【自分軸】がブレ、【他人軸】優位でいるために起こる)

【自分軸】がないと…

  • ・自分の意見を言うのが怖い
  • ・自分の内面と向き合うのが嫌
  • ・自分の弱みを見たくない
  • ・他人軸優位(人の顔色を伺って行動する)がクセで【自分がどうしたいか?】がわからない・決められない

なので、

被害者意識から抜け出すには

◎他人軸自分軸へ

前述どおり、被害者役は基本的に【他人軸】(相手の出方に自分も左右される)になっているので、
自分はどうしたい?』
『自分はどうする?』
を自問するクセをつけ、【自分軸】を、ひたすら意識する練習をします。

自分が『やるべきだな』と思ったら自分のためにやる。
自分ばかり仕事を抱え込むような状況などで、【他人軸】すぎて手伝いがほしくても、相手の顔色を伺いすぎて言えない。というのが多いです。
言う勇気がないから自ら『被害者』に甘んじてしまいます

手伝いがほしい場合、『お願い』という形で依頼する。「どうせ言ってもやってくれない!」「普通、言わなくてもやるでしょ!」は無しで

そして、自分のやってることを、まず自分が評価してあげる自分で自分を労ってあげる。これも【自分軸】を取り戻す大事なエクササイズで、これだけでも全然ラクになります。

◎「他者も自分と同じに考えるはずだ」をやめる

人間関係の不和は全てここから起きます。自分ルールに相手が合わせてくれない時、「やっぱり解ってくれない」と被害者モードになりがちです。自分ルールを振りかざして「普通はこうするでしょ!」をやめる。
自分ルールは十人十色、人それぞれ。自分ルールに無理矢理、相手を合わせようとしない、相手のルールも受け入れする(同意しなくてもいいので)

◎トレードの考え方をやめる

「私はこんだけやってやってるんだから、あなたも、こうしろよ!」

をやめる

やってやったんだから、お礼しろ💢」の考えだと毎日が辛いです。見返りはとりあえず置いといて、『自分がどうすべきか?』を思い返しましょう。
視点をかえて、自分のためにやります。

欠落していた、自分の意思を復活させる

世の中、いろんな人がいるので、いろんな不平不満は出て当然です。

そこで、『被害者』の役にハマるとやめるのが難しくなりますね。
【自分軸】自分の意志を大事にする、あるいは、自分の弱点と向き合う、などで自分を成長させるより、
人のせいにして文句言ってる方が
正直ラク
なのです。
人から「大変ね」と同情もされますしね。ただ、コレでは下りのエスカレーターで状況は変化しないのです。

よくある、パートナーや親子間での「私はこんなにやってるのに、わかってくれない」などの膠着状態。
相手をなんとかしてやろうと身を擦り減らすより、人のせいをやめて『自分はこうします!』のキヅキが必要なのです。

メチャクチャ何時間も愚痴を言ってる人も、

それで、あなたはどうしたいの?

の一言で、言葉を失い黙ってしまうことがほとんどです。
被害者役にハマると、そこが見えてないのです。

可哀想な私、悪いあの人の物語には、あまり意味はないのです。

あまりに混乱してる時は、頭の中を整理するために、第一ステップとしてグチ(吐き出す)は大切です。
こんな時も、筋反射潜在意識に聴いていくと、スピーディーに感情を確認できて便利です。

グチの解決は

『で、
あなたは どうしたい?』

で決まりです。