※コチラのブログの学説・メカニズムは、まだエビデンスが完璧に証明されていないもの、私見も含んでいます。あくまで参考までにして下さい。簡潔に説明するため厳密ではない表現・ニュアンスも含んでいますので、ご了承下さい。
目 次 【 押すと ジャンプ します 】
歳をとるごとに、脳が萎縮する…。
文字通り「脳みそ」はほっとくとスカスカになっていきます。
こう聞くとコワイですよね(´Д`)」
この脳が萎んでいく、というのは現代医療ではコレっていう治療方は今のところない状態です。
特に『海馬 』という、「記憶の中枢」が小さくなっていくというのが大問題となります。
加齢による脳の萎縮で、わかりやすい症状として、記憶障害がありますが、
もっと深刻なのは、
感情…
特に「不安感・恐怖感」
を抑えられなくなることです。
実のところ、脳の萎縮は25才を過ぎると始まっていて、
しかも、慢性ストレスが多い人ほど、萎縮スピードはダンチで早いです。
ここでは、脳の萎縮によるストレスの仕組みと、
食い止める、どころか、脳を大きくすることができる!方法をお伝えします。
その方法とは…
脳を若返らせる方法…それは、
【 運 動 】でした🚶
拍子抜けしましたか?(´Д`)」
運動がカラダに良いのは重々承知でしょう。
しかし、脳の発達・若返りすることはあまり知られていません。
「脳トレ」として、クロスワードパズルや麻雀するよりも、運動したほうが効果が高いとされています。
この『脳に良い運動』も、ちょっとした条件がありますので、最後に説明いたします。
この『運動』をすると以下のように、歴然と差がでます。
『運動』をする’Aさん’の記憶力・脳の大きさ、ストレス耐性はどんどん上がり、
『運動』をしない’Bさん’の脳は横並…(実際は落ちていく)
1年後…3年後…このグラフのように、運動する人、しない人で、
とんでもない差がついてきます。
あなたはどちらを選びますか?
運動継続のために【必須】!脳のお勉強
まずは、脳の萎縮によって起こる、ストレス不安感の理由をお伝えします。
前述の『海馬 』と『扁桃体 』という、脳の部分の関係性をお勉強しましょう。
カラダのストレス反応
【扁桃体】は警報器・【海馬】は宥め役
脳にある、【扁桃体】あらゆる不安や恐怖に反応します。
危険な状況にでくわしたとき、警報アラームを鳴らしてくれます。
⚠️危険を察知(危険の予想も含む)
→【扁桃体】が危険アラームを鳴らす
→カラダがそれに備える
(逃走闘争反応。
カラダを臨戦体制・緊張状態にする)
危険が去るとカラダの状態は通常元通りになりますが、慢性的に持続したストレスや、先の心配ばかりするような不安症、だと、臨戦体制を解かずに、ずっと緊張状態になってしまいます。
コレがストレスによる身体の不調です。この状態が持続すればするほど、時間経過ともに体調は悪化していきます。
あらゆる病気やちょっとした肩こり、腰痛なんかも、始まりはいつも、この自律神経の乱れです。
皆さん「自分がストレス状態にある」ことにすら気づかずに日々をやりくりしてることがほとんどです。
「脳が萎縮する」と語ってきましたが、
不安やストレスの多い方は、
この【扁桃体】に関しては、
発達して大きくなっていて、
やたら反応がいい状態になっています。
(つまり ちょっとしたストレスでもビビってしまう。)
例えば、腰痛が続いていたとして
「そのうち治るだろ( °ω° )」と、楽観する人と、
「なんでこんなに、痛いんだ…💧
そのうち、歩けなくなる…💧
あっガンかも!
家族にも見捨てられる…💧」など
悲劇のストーリーを『発明』する人との違いは、
この【扁桃体】の反応の違いになります。
『扁桃体ハイジャック』(不安に心身が乗っ取られる)とも言われています。
真実かどうかもわからない、想像に振り回されてることになるので、人生、辛いですよね。
この【扁桃体】の興奮・パニックを防ぐ
ブレーキペダルが、
【海馬】になります。
【海馬】とは?
下の図の位置にあり、『記憶の中枢』と言われています。
働きとしては、
①記憶を選別して格納する。
②自分の場所を覚える。
③扁桃体の興奮をなだめる。
①入ってきた情報を選別して、脳の決まった場所にしまう、という働きをしています。
必要な記憶だけ、選んで、倉庫にしまってくれるのです。
※海馬自体が記憶している訳ではない。
なので、海馬の働きが悪いと、
『新しいことを記憶できない』ということになります。
② 海馬には特定の場所を覚えている「場所細胞」があり、現在自分が置かれている場所や空間を把握し、どの道をどちらの方向に進めばよいかという道順を頭に描いてくれます。
「空間認知力」といいます。すごいですよね(´ω`)
ベテランのタクシー運転手などは、
『海馬が大きい』そうです。
逆に、アルツハイマー病などで、
『海馬が萎縮』してくると、
自分の家・現在地がわからなくなり、
家にもどれないということが起こってしまいます。
③前述の『扁桃体の暴走』、つまり、
「不安で
どうしようもなくなる」状態を落ち着かせてくれる
のです。
これがストレスの対処として、もっとも大切な機能です。
ほっとくと【海馬】は年々萎縮する
海馬は25歳をピークに、年々小さくなっていきます。悲しいですが…。
上記のように、私たちの
記憶が衰えて…不安で夜も眠れない…
というのは、
【海馬】がゆっくりと着実に縮んでいるためです…。
親指くらいの大きさがあったものが、
痩せ細って小指くらいになってしまいます。
うつ病や慢性的にストレスにさらされていると、そのスピードは加速します。
少し前までは、これら脳の
萎縮を食い止めるのは不可能とされてきました。
しかし、
その定説は
今は覆っています。✨
萎縮を食い止める、どころか、ますます大きくする、脳機能を育てる物質があったのです。
何億円という研究費をついやしても、未だ開発できていない、
【脳の天然肥料】ともいえるものが、
私たちの脳はしっかり分泌する機能が備わっていたのです。
脳内で作られ、脳の萎縮を防ぎ、尚且つ発達させてくれる物質…
BDNF(脳由来神経栄養因子)
というタンパク質で、
それは、定期的な「あることをする」と分泌が高まります。
それが、【運動】だったのです。
・60歳の被験者でも、ウォーキングを続けていると、脳の加齢は全く進んでいなかった。
・定期的に運動を続けていると、ストレスホルモンの分泌量が減った。
・定期的な運動は理性を司る前頭前野も物理的に成長させていた。さらに扁桃体を制御できることになる。
・思春期の「理由なきイライラ」も運動プログラムにより、心穏やかになる。
などなど、
想像以上の恩恵があるのです。
運動は、副作用のない薬。
認知症を防ぐため…
ストレスを軽くするため…
一刻も早く、
絶対に
取り組むべきです。
人は、日々たくさんのストレスにさらされています。
それらに、いちいち反応しなくなる日常がどれほど、幸せか。
どんな運動が有効か?
最も効率がいいのは、
やはり、「歩く」「走る」などの
有酸素運動です。
データからすると概ね
- 30分のウォーキングやサイクリング
(ランニングの方がさらに効果が高い) - 週に3〜5回
- ある程度、心拍数を上げる必要がある。
- 自分なりの早歩き。
- ストレッチやヨガなどでは、あまり効果がない。
- 重量を使ったウェイトトレーニングやマシントレーニングも、効果は薄い。
- 視覚情報を入れた方がより脳を刺激するので、その場で走るランニングマシンなどより、外出した方が、より効果が高そう。
- 当然個人差・年齢差がありますので、
無理せずできる範囲で継続することが大切です。 - 適切な心拍数は人によりまちまちですので、
気持ちよく、やや息が弾む、くらいを目安にするといいかなと思います。 - 運動時間もあくまでデータ上の目安ですので、自分のペースで行って下さい。
- 1分でもいいので、定期的に行うと、何かしら効果があると私は思います。
- 冬、滑る転倒がコワイ場合は、
室内やショッピングモールがオススメです。
『やる前に
あきらめる』
のはやめましょう(笑)
自分で限界を決めないことです。
運動が適切かどうかも、『筋反射テスト』でチェックできます。
運動プランに関しては、ぜひご相談下さい。
▼参考 待合にあります。貸出OK(´ω`)
『運動』の継続のためには、
「何故、これをやる必要があるのか❓」
をしっかり頭に叩き込む必要があります。
運動が続く人、続かない人の違いはココにあります。
人間、「なんかイイらしいから、とりあえずやるかー」では、続かないのです。
やることで、「得られるメリット」をしっかり腑に落とすと、
モチベーションというのは必要ないのです。
淡々と実行できます。