※コチラのブログの学説・メカニズムは、まだエビデンスが完璧に証明されていないもの、私見も含んでいます。あくまで参考までにして下さい。
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【永久言語】にご注意を
親が子供によく言う
「 あなたは、いつも そんなことばかりするよね!」
「 絶対、パジャマ脱ぎっぱなしだよね!」
「 ずっと、オモチャ出しっぱなしだよね!」
強弱はあれ、思わず使ってしまう言い回しですよね。言う側としては、直してほしくて指摘してるのはわかります。夫婦間でも、やってるかもしれません。
この
「いつも」
「ずっと」
「絶対」
など【永久言語】といいます。永久に繰り返されるを指す言葉です。
人の脳にはとても突き刺さる言葉でもあります。
でも、少し考えていただきたいんですが、
本当に「いつも」なんでしょうか?
本当に「ずっと」出しっぱなしだったんでしょうか?
10回に1回くらいは、ちゃんとやってませんか?
その1回を見逃してはいけません。
たまにできてる時もあるのに「いつも」なんて言われたら、カチンときませんか?
「わかってるよ!」
「じゃなんでやってないの!いつもそうよね!あなたは!」みたいな…
夫婦間でも、旦那さんが、たまに食器洗いしてくれた時…
「あなた、なんで、たまにしかやらないの⁈
あなた、いっつも手伝ってくれないよね!」
こんな言い方されたら、『たまに』すらやりたくなくなります。
その10回に1回、たまに出来た1回を指摘すると、当人の行動がガラッと変わることがあります。
人は意識を向けたところが増える
人の行動は、意識を向けたところが強化されます。(脳は指摘されたイメージが先行します。駅で「駆け込み乗車はお止めください」とアナウンスがかかると《駆け込んでしまう》のです。)
「いつもお片付けしないよね!」と言われ続けると、ますますお片付けをしなくなるのです。
免罪符を得たように自分で「オレいっつも片付けしないんだよね(えっへん)」と胸を張って言うようになります。
そして、洗脳のように
「いつも、あたは…」
「いつも、やらない…」
と言われていると、
自分はいつも、できないダメな存在だと自分を嫌いになります。
あるいは親が怖くなって顔色をばかりうかがうようになります。家庭がしんどい場所になります。
出来てるところもあるのに、
親にダメなところだけを指摘されるので、
自分のダメなところを探すクセがついてしまいます。
親は自分の”いいところ”は見てくれない、
親の信頼を失った、
と落ち込みます。
いっぱいいいところがあるにもかかわらず、悪いところをしつこく指摘され続ければ、ヘコみますよね(汗)
コレは人格否定と一緒です。
大人になっても苦しむことになります。子供のころに永久言語で「あなたはいつもできないよね!」と言われ続けると…
キレイだった川が泥で徐々に埋め立てられるように【わたしは何もできません】という脳の回路が出来上がります。
【わたしは何もできない】が考え方のベースにあるので、自分に自信がない人間になり、新しいことをしようとしても、この回路が働いて、ストレスを感じることになります。強い身体の痛みが出ることになります。
ですので、良いところに意識を向けさせる関わりが大事です。
言い方は悪いですが、人を動かすのはイルカの調教と一緒です。
ですので、10回に1回できた時を大袈裟に指摘するのです。
感謝の気持ちとコチラの心境を盛り込むと 『貢献感』…自分が人の役に立っていると実感して、すすんで行動するようになったりします。
言い方一つでかわる
悪いクセが目に余る場合、人間性ではなく、その行為が『わたしは嫌だ』という言い方をするのがベターです。
こういうことをするところ
はお母さんは嫌いだよ」
『その行為が私は嫌い』という言い方で、『あなたを嫌いな訳ではないよ』という意味合いです。
子供はこの違いを敏感に読み取りますよ。