※コチラのブログの学説・メカニズムは、まだエビデンスが完璧に証明されていないもの、私見も含んでいます。あくまで参考までにして下さい。
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それ、ほんとに猫背ですか?
みなさん、自分のこと【猫背】だと思いますか?
👆上の写真のお姉さん背中は丸みありますが、カッコいいですよね(´ω`)
『私、猫背なんです〜』はよく耳にします👂みんな何かしら氣にしていますよね。
【背中が丸い】=
- だらしない
- カッコ悪い
- 年寄りにみえる
という、思い込みが強烈で、丸い姿勢は許されない!みたいに忌み嫌っている方が多いです。日本では教育上 常識になってしまっていて周りにも強要する傾向にあります。
なので、皆さん必死に🔥背筋を伸ばして、胸を張る姿勢を 頑張ってやっています。「頑張ってやってる」時点で自然ではないので、必ず心身に悪影響がでます。
そもそも…
ホントに
胸椎(背中の背骨)が
丸いのですか?
昨今、こんなわかりやすい猫背の方はほとんどいません。
多くは本当の猫背ではないです。
自称姿勢が悪いという方のほとんどが
【 首 猫背 】 です。
ストレートネックとかスマホ首とか言われてる状態です。
首の根本から、ガクッと頭部を前に突き出した姿勢のため、一見、猫背に見えます。
この場合、よくよくみると…
背中はほとんどの方が
真っ直ぐ過ぎ
なのです。
【ストレート・スパイン】(真っ直ぐな脊椎)
という状態です。
猫背に見えるのは、首の問題なのに、背中が丸いと勘違いして、親の仇のように胸を張っているのです。『なかなか猫背治らなくて😅』っていいますが、そりゃそうです。首の問題なので(´Д`)」
- 胸を無理矢理 張る
- それにより背中が過剰に平たくなる
- そのバランスをとるために、
首が前に倒れていく
という、悪循環です。
この【ストレート・スパイン】『真っ直ぐすぎる背中』が、カラダには
とんでもない悪影響を与えます。
日本は子供にも、
「背筋伸ばしなさい❗️💢」と、この姿勢を強要する傾向にあります。自律神経失調、アレルギー体質、不安ベースの精神状態を作り上げているのです。
なんとか、この間違った常識をフラットにしていきたいところです( °ω° )
ストレートスパインのチェック 背中を丸められるか⁉️
以下の動きをしてみて下さい。
肘の先がおへそまで行けば、まずまずです(笑)
いかない、キツい、人は【ストレートスパイン仲間】です。
このチェックが同時に、エクササイズとなりますので、こまめに行うことをオススメします。
背骨の作り
予備知識として、【背骨】というもののお勉強しましょう。
背骨は頚椎・胸椎・腰椎でS字で積み上げられています。一個一個が全方向に動きます。(部分によって得意な動きがある)
この胸椎部分(一般的な背中)が丸いという状態のことを、【猫背】となります。
背骨全てに湾曲 があることで、重力や動きの負担を分散しています。まるで計算されつくした美しい構造物、建築物のように完全です✨✨(´ω`)
背骨の中には【脊髄神経】が通っていて、感覚を、受けたり、動きの命令などを行います。
中を通ってる【脊髄神経】は、背骨という『筒』の中にゆるーく浮いている状態です。
その『筒』が折れ曲がったりすれば、【脊髄神経】も折れ曲がることになります。しびれや脱力、ダルさなど、【ホースを折り曲げられた状態】なので、あらゆる違和感がでます。※上記の【首猫背】だと、首の根本で脊髄が折り曲げられることになり、肩や背中、腕の不調に発展します。
胸椎前面には、最重要の自律神経繊維【交感神経節】がズラっと並んでいます。
※下写真の数珠のような繊維。
交感神経はカラダを緊張状態にします。これも、胸椎の湾曲の影響を多大に受けます。
背中に丸みがあれば
『ゆるみ』ます。
逆に背筋を伸ばしてしまうと、
「縦に引き伸ばされる」かたちになり、
『刺激で緊張』することになります。常に無意識にリキんでしまう、ということになります。
これが、胸張り姿勢の最もバットなところです。【自律神経失調症】の診断をもらってしまう人の多くは、この『真っ直ぐな背中』の持ち主です。姿勢を変えるだけで改善することも多いのです。
そして、胸椎には肋骨が一対ずつあり、ぐるっと囲み、『胸郭 』という【カゴ】を作ります、この中に、最重要臓器=心臓・肺が美しく収まっています。この無駄のない収納状態✨✨美しい(´Д`)」✨
背筋を無理に伸ばしてしまうと、
この肋骨の【カゴ】も変形し悪影響がでることになります。
猫背じゃないのに、必要以上に胸を張る姿勢をとる人たち
戦後教育の徹底で、胸を張るのがいいことになっています。兵隊さん姿勢をしてしまいます。(この姿勢を良いと思ってるのは日本人くらいです。海外では笑われてます。)
とにかく胸を張って姿勢を、正そうとしてます。何度お伝えしても、
もう…それはそれは、すぐに胸を張ります(´Д`)」
【猫背=だらしない】の強い刷り込みがあるため、年配の方ほど、まるで形状記憶合金のように、すぐに胸張り姿勢をとります。カラダが覚えちゃってます。
この胸張り姿勢…
これが全ての不調の原因といってもいいくらい悪影響があります。
一般的に胸を張るといいとされている
- 姿勢正してると健康になれますよ〜
- 呼吸しやすいですよ〜
- 美容にいいですよ〜
- お腹へこみますよ〜
- バストアップしますよ〜
などなど…ありますが
しっかり、解剖学的に追いかけていくと…
全て、逆 です‼️
- 自律神経の緊張→不定愁訴の乱発
- 背中にチカラを入れているので背中のコリ肩コリ
- 呼吸が浅くなる
- ポッコリおなか
- 貧乳化(胸板は厚くなる)
- 足太、むくみ
など、あげればキリがないほど、不調を招きます。
前述のスマホ首なんかも、
背中を無理に真っ直ぐにしてしまうため、
かわりに首を余計に曲げる必要が出てしまい、急カーブに曲がることになって出来上がります。
背中に適切な丸みがあると、背骨全体で、丸みを作るため、歪な姿勢にはなりません。
それだけ胸椎・胸郭というのは大事なのです。胸椎も意味があって丸みがあるのです。
ほんと…昔の常識が今の非常識なんてのはよくありますよね( °ω° )
昔の常識は今の非常識
足腰の鍛錬にはウサギ跳びだ!
→膝が壊れるので絶対ダメ
部活では水飲んではいけない!
→熱中症の危険、こまめに飲むこと!
などなど…恥ずかしげもなく真逆ですよね(‘w’)
最近の注目は、
『ストレッチが体に良くない!』説です。
ただ、この常識が世に出ると、今のスポーツ産業がひっくり返るので、一般の方への浸透はまだ先になるかもしれません。
筋肉は自律神経の影響を多分に受けます。自律神経の緊張、弛緩(つまり、なんらかのストレス)で簡単に筋肉のカタサは変化します。筋肉が固い柔いなどの筋肉自体の素材の問題はほんの少しということです。
※じっくりストレッチしても、
「明日の仕事 嫌だな〜」と思った瞬間、またガッチリ固くなります。
じっくり伸ばして、可動域が増えるのは靭帯が緩くなるためです。
(※靭帯…関節同士を繋いでいる固い紐のようなもの。じっくり伸ばされると、【固定することを、あきらめる】特性がある。つまり、関節は不安定になる可能性がある。)
これは私も実感しています。数年前までは、朝晩1時間くらい、あらゆるストレッチをしていましたが、あんまり効果を感じなかったです。それどころか傷める確率の方が高かったように思えます。今は内臓もみと運動前はダイナミックストレッチのみです。
昨今の一流アスリートも、ストレッチはあまりしてないですよね。
イチローなんかは、柔軟体操させると固いのに、筋肉はふわふわで柔らかい、というのは有名ですよね。世界のサッカー選手たちも、試合前は踊ってる?みたいなダイナミックストレッチを行なっています。
※運動後のクールダウンとしては、じっくりストレッチは効果あると思います。
今回は【美容面】見た目の問題 を軽くみていきますね。
平背は全く色気無し
単純に真っ直ぐ背中は【自然じゃない】ため、何か違和感があります。
👇やはり、動物的な、しなやかなフォルムが美しいと思いませんか❓
※背中に注目(‘w’)いい丸みですね〜(´ω`)
ナチュラルな【健康美】に
人は惹きつけられるのです。本能的に(´ω`)雰囲気も性格も《丸く》なります。
シルエットも…なんか変になる
「背筋を伸ばした、胸張り姿勢」 の見た目の目立った問題として、以下のものがあります。
❶ウエストは太くなります。(太く見える)
肋骨は背骨からはえている、とお伝えしました。この肋骨でできた【カゴ】胸郭は、
背筋を伸ばすと構造上、膨張した形で固定されます。
😵横に広がり、
😨厚みが増して、
😱肋骨が跳ね上がります。
肋骨が広がるので当然、ウエストは太くなります。
肋骨が開き切った状態ですので、胴体は樽上にみえます(´Д`)」寸胴という感じです。
❷バストダウン
バストアップといえば、【寄せて上げて】ですよね。
背筋を伸ばせば、
胸側は、引き伸ばされますよね。
【寄せて上げて】
の逆をやることになります。
突っ張った状態なので、乳房のふっくらさは失われます。
そのクセ。胸郭は膨張しているので、胸囲としてはアップしますが
「胸板が厚いだけ」という、残念な見た目になります。
❸ポッコリお腹になる
背中に正常な丸みがあると、
内臓の一部が肋骨の【カゴ】の中に収まり、安定します。
逆に背筋を伸ばしていると肋骨が上に跳ね上がります。
すると、
お腹のシャターが
上がったような状態になるので、内臓は前に突き出てきます。
アコーディオンのジャバラのように開きます。
❹肩幅が増す
胸を張ることで、肩甲骨が後方に行きます。前からみると、肩が張り出し
なんとも逞しく見えてしまいます。
【いかり肩】となり、
首も短く見えます。
日本女性はスルッと華奢に見えた方が美しいですよね。
肩甲骨・肩は図のように、自然に巻いている(少し前を向く)のが正しい位置です。(図の右側)
胸を張り肩甲骨を寄せた状態で、腕を使い続けることで、肩関節を摩耗させ『五十肩』が好発することになります。
百害あって一理なし
ということで…
姿勢を正す、キレイに見せるつもりが、真逆の効果をうむことになります。
ここで少しでもいいので意識して…
ちょっとダラリと
チカラを抜いてみませんか?
すると、『普段、相当無理してたんだな』というのがわかると思います。無理にシャキッとするのは、写真を撮る時だけにしましょう。普段、そんなにカッコつけることないんじゃないですかね。
長年の兵隊姿勢で、背中が固まりすぎて、丸めること自体できなくなっている方がほとんどですので、無理しない程度で、この背中丸めエクササイズを続けてみて下さい。
健康面
スタイル
醸し出す雰囲気
そして、性格傾向まで
変わってきます(´ω`)
★次回、さらに背筋伸ばし過ぎの、健康面への悪影響をみていきます。