子育てママ必見。原始反射ってご存知ですか?②

※コチラのブログの学説・メカニズムは、まだエビデンスが完璧に証明されていないもの、私見も含んでいます。あくまで参考までにして下さい。

子育てママ必見。原始反射ってご存知ですか? ①

つづきになります(´ω`)/

原始反射が統合されない時

原始反射の動きは、動きをマスターする、やりきると自然となくなります統合といいます)上記の原始反射も、通常なら、せいぜい生後6ヶ月〜12ヶ月で統合されて、その後、現れなくなります。

原始反射は、言ってみれば、回数券のようなもので、その回数券を使い切ったら卒業なのです。

例えば脊椎ガラント反射なら、
背中の刺激受けて、腰をくねらす。
『この動きをあと50回やったら、
この動きはマスターだ♪』

 

みたいな。卒業すると反射的に勝手に動ことはなくなります。

赤ちゃんは本能的にやりたい動きを自分でやってどんどん卒業するのです。

しかし、赤ちゃんの時の運動不足環境要因(狭いベビーベッド、ベビーカー、親の過干渉、バンブー、歩行器、など)など、様々な理由が言われていますが、なんらかの原因によって発達プロセス(原始反射の統合運動)不十分のまま身体が成長し、原始反射の統合が行われない場合があります。回数券が使いきれなかった場合、残存となります。

発達の運動段階を抜かしてしまっている のです。

例えばハイハイしないでいきなり立ってしまうと、必要なカラダのバランス、必要な筋力、右脳左脳の働き、目線の調節などなど体得できてないまま、次の動きにステップアップすることとなりその後の発達全てが歪な不自然なものとなります

歩行器とかすぐ載せちゃいますよね?気持ちはすごくわかりますが、それは、親のエゴ・発達の邪魔以外の何者でもないのです。

この飛ばしてしまった発達段階も後で取り戻せるものもたくさんあります。成長の過程で遅まきながら統合されていくこともあります。

ボール遊びも、両手で投げたりする段階、片手で投げたりする段階、と子供たちは自分で段階を知っているので、必要な運動を自分でカラダに覚えさせています。ここで、大人が「ボールはこう投げるんだ!」と教えてしまうので、必要な動きの段階をすっ飛ばしてしまうことがよくあります。気持ちはわかりますが、程々に(‘w’)

その後の学習や運動能力に困難を感じることがあります。

原始反射が統合されていないときに、よく言われる表現として

  • 「姿勢がわるい、背中前後左右に曲がっている」
  • 「椅子に座り続けられない。集中できない」
  • 「やたら怖がり」
  • 「文字のよみとり・書き取りが苦手」
  • 「運動オンチ、苦手」
  • 「上半身・下半身の動きがバラバラ」
  • 「急にキレたり、泣いたり、感情のコントロールが苦手」

などがあります。

『反射』なので勝手に動いちゃう

心身の様々な反応が、無意識的に生じるため、本人としては、自分でコントロールできないような感覚をもって、ショックをうけたり、あきらめやすくなったり、癇癪をおこしやすくなったりします

『反射』ですからね(´Д`)」。意志とは無関係に身体が動いてしまうのです。

ちょっと想像していただきたいのですが、誤って 手で熱いストーブを触ってしまった時

「アチっ!」

と手を引っ込めますよね。

これが『反射』です。頭で考える前に体が勝手に動きますよね?

これを、上記のように熱いストーブを触ってしまった時『とっさに手を引っ込めてはいけません』って言われて手を引っ込めずにいられますか?

『そんなの無理!』ってなりますよね?

反射を意思で抑え込むというのは、とても難しいのです。

原始反射を抱えた子たちというのは、こういった反射を、でないようにガマンにガマンをして過ごしています
どれだけ生きにくいことか…。

例えば

ガラント反射が残っている子は、何かが背中に触れるとカラダが勝手に腰をくねらせたくなります。

イスの背もたれなんかが当たっても、勝手にカラダが動きます。本人も『?』よくわからないけど動いちゃいます。反射ですから。そういうもんだと思っています。

それを、親や先生が、「お行儀よく、ちゃんと座ってなさい!」と叱ります。

子供はママが大好きですから、嫌われたくない一心で、勝手に動いてしまうカラダをなんとか「(動かないで〜!)」根性でプルプルしながら止めます

でも、反射ですから、また、動いてしまいます

すると「もう!ご飯の時は動いちゃダメでしょ!何回いったらわかるの!」

また、嫌われたくない一心で反射を止めようとします。動くとママに嫌われる、動かないように、その小さなカラダ中の筋肉に目一杯チカラをこめて、一生懸命に動かないように耐えます。

じっとしていること自体が普通の何百倍も努力が必要なのです。

どれだけ、大変なことか

そんな、状態で『早く食べなさい!』『この字を覚えましょう』なんて言われたって体が動かないように集中しなきゃならないのに、他の事なんかできないよ!という状態。

モノすごい労力とストレスです

 原始反射が残っている子はこんな毎日を送っています。幼児だというのに本当によく耐え抜いて過ごしていると思います。知らないのは大人だけ。

泣けてきますよね(´Д`)」

ですが、こういった、原始反射の残存は多かれ少なかれ よく起こっている事なのです。

クライアントさんの中にも、原始反射が残ったまま大人になり、それが普通なんだと疑問に感じることすらなく、「生きにくい日々」を生き抜いている方もたくさんいます。
※後ろ側(背中やふくらはぎ など)にいつも無意識にチカラを入れている人は、このパターンです。原始反射がでないようにするクセがカラダに焼き付いているのです。こうなると辛いです。

なかなか周りに理解されない

周りから見ても少しであれば、気づかなかったり、気にならなかったりする場合もあります。

何より本人は全く気付きません。それりゃそうです、比較しようがないのですから。『皆んな、こうなんだろうなー』と、それが当たり前だとおもっています。

また、周りから「なんで、こうなの?」と理解されずに、コミュニケーションで問題を抱えたりすることがあります。

本人は、みるみる自信を失い
『僕は、こんなこともできないなんて、ダメな奴なんだ
自己嫌悪にはいります。

何事も自信がなく、怖がり、チャレンジができない。そして、いつも不安。

そんな毎日は不憫すぎます。

余計なストレス反応、原始反射を可能な限り取り除いてあげて、その健全な土台がある上で楽しく成長できるようにしてあげたいですよね!

 

やまと では…

この
原始反射の統合』
『親子のストレス反応の調整』
 をメインとしたメニュー

『親子セッション』

をはじめます。

子供たちが、ストレスに追い立てられることなく、楽しんで学べるようにする。

周りの大人は、そういう応援をしていきたいですよね。