ストレス③ ・・・ 治りたくない感情 病気を手放せない!

治りたくない人々

治療がすすみ、身体的に改善がすすむと…
余計に症状が強くでたり、違う症状がでたり…一進一退を繰り返すようなクライアントさんがいます。

頭(顕在意識)では「治りたい!」と思っていても、
心(潜在意識)では「治りたくない、治るわけにはいかない」というように、脳と心がズレてしまっている場合があります。

治らないことで 何かしらのメリット・アピールがある のです。

例えば
病気になったり、痛みをだすことで…

  1. 注目をあびたい
  2. 心配されたい
  3. 甘えたい
  4. 休みたい
  5. 自分の思うようにしてほしい
  6. 見返りがほしい
  7. できないことの、言い訳
  8. 苦労をわかってもらいたい
  9. 相手を困らせたい
  10. 自分への罰

は誰にでも経験があることだと思います。
小さいころ、風邪をひくと、普段は怖いお母さんが、優しくしてくれたり、何かと、かまってもらえます。
「この手が使えるな」と無意識に学習して、本当に困った時に「この手」を使います。
大人は仮病を使えないので、本当に症状をだします。
熱を出してみたり、うつ症状をだしてみたり、胃潰瘍になってみたり、腰痛になってみたりします。
(「胃潰瘍」はストレス性だというのが、最近ではバレてしまっているので、「この手はもう使えないな」となって減っています。)

脳の指令によって身体は、

「本当に病気をだす」ことぐらいは 簡単にやってのけるのです。

身寄りの少ない高齢者だと、「私は、ここも痛いし、こっちも痛いし」と症状が止まりません。そう訴えながらも、どこか嬉々としています

それだけ不安や寂しさを抱えているのです。
その不安や寂しさを和らげないと、一つ身体の症状・痛みを治しても、何のためらいもなく 次の症状をだします。

これだけ聞くと「甘えて、情けないやつだな!」と思うかもしれませんが、当人からしたら、
それだけ追い詰められているストレスがあるということです。

多かれ少なかれ、ほとんどの人が「この手」を使っています。

【できない言い訳】

は、何か大事なプレゼンや大会、テストなどの直前に体調を崩して「○○が痛かったから、うまくいかなかったんだ」と、周囲の人、あるいは自分自身への言い訳にするために使います。
あるいは、なかなか出世できない、お金を稼げない などの言い訳に体調不良をだしたりします。

【苦労をわかってもらいたい】

は、とても多い心理です。

よくあるのが奥様が旦那さんに「言いたいことが言えない」で内に不満をためているパターンです。(逆もあると思いますが)
言えないので、病気や痛みをだすことで「アピール」しています。

「私はこんな状態になるまで、我慢して、頑張っています」

「それをわかってもらえるまでは、病気を手放せない」

という思い。

ココロが折れてしまい、それ以外に訴える方法がないのです。

ガンで余命宣告をうけたような人も、ギリギリでそのことに気付くことで、奇跡的に回復していくようなこともあります。(病気はメッセージ)

【相手を困らせたい(報復)】

は、子供のころ、否応なしに非常に厳しいしつけを受けたような方が…
見た目は「何でもできる良い子」ですが、病気になることでいわゆる「手のかかる子」になって親を困らせるのが目的だったりします。「あなたの育て方は間違っていたんだ」という反抗的アピールで 自ら、うつ症状や疾患をだしたりします。
ツッパリや不良になるほうがまだマシですね。
いつも旦那さんに意地悪されていた奥さんが、病気になることで旦那さんを困らせる、などもあります。

【自分への罰】

は、旦那さんが重病で入院したり、先立たれたりした場合、
「私だけ健康なのは、申し訳ない」という思いで、自分も病気になったりします。
自分の良心にそむくようなことをしてしまって、自分に罰(病気になる)を与えているパターンもあります。

治らない症状…切ない無意識のアピール

これらは本人に自覚はありません。
実際に症状は自分を苦しめているので、顕在意識では治るのを願っています

ですが、「治るわけにはいかない」という、
行動をせざるおえない「状況」、そう考えてしまう「思い込み」や「トラウマ」があるのです。

この状態があることを知らないと、身体の状態と痛みが全くリンクしないので、治療は困難を極めます。
(身体は全く異常はないのに、痛い苦しい。または、病院でトンチンカンな病名をつけられる。)

こういうココロの状態があることを、まずは認識して下さい。
何か思い当たることがあるかもしれません。


やまとでは
『トータルケアコース』で、なかなか一人では認識できていないストレスを、『筋反射テスト』や『体のかたさ』で確認していきます。条件反射のように身体が反応しますので、(苦手な人を思い出しただけで身体がカタくなる など)そこを、まずは解除します。