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治りたくない人々
治療がすすみ、身体的に改善がすすむと…
余計に症状が強くでたり、違う症状がでたり…一進一退を繰り返すようなクライアントさんがいます。
頭(顕在意識)では「治りたい!」と思っていても、
心(潜在意識)では「治りたくない、治るわけにはいかない」というように、脳と心がズレてしまっている場合があります。
治らないことで 何かしらのメリット・アピールがある のです。
例えば
病気になったり、痛みをだすことで…
- 注目をあびたい
- 心配されたい
- 甘えたい
- 休みたい
- 自分の思うようにしてほしい
- 見返りがほしい
- できないことの、言い訳
- 苦労をわかってもらいたい
- 相手を困らせたい
- 自分への罰
❶~❻は誰にでも経験があることだと思います。
小さいころ、風邪をひくと、普段は怖いお母さんが、優しくしてくれたり、何かと、かまってもらえます。
「この手が使えるな」と無意識に学習して、本当に困った時に「この手」を使います。
大人は仮病を使えないので、本当に症状をだします。
熱を出してみたり、うつ症状をだしてみたり、胃潰瘍になってみたり、腰痛になってみたりします。
(「胃潰瘍」はストレス性だというのが、最近ではバレてしまっているので、「この手はもう使えないな」となって減っています。)
脳の指令によって身体は、
身寄りの少ない高齢者だと、「私は、ここも痛いし、こっちも痛いし」と症状が止まりません。そう訴えながらも、どこか嬉々としています。
それだけ不安や寂しさを抱えているのです。
その不安や寂しさを和らげないと、一つ身体の症状・痛みを治しても、何のためらいもなく 次の症状をだします。
これだけ聞くと「甘えて、情けないやつだな!」と思うかもしれませんが、当人からしたら、
それだけ追い詰められているストレスがあるということです。
多かれ少なかれ、ほとんどの人が「この手」を使っています。
❼【できない言い訳】
は、何か大事なプレゼンや大会、テストなどの直前に体調を崩して「○○が痛かったから、うまくいかなかったんだ」と、周囲の人、あるいは自分自身への言い訳にするために使います。
あるいは、なかなか出世できない、お金を稼げない などの言い訳に体調不良をだしたりします。
❽【苦労をわかってもらいたい】
は、とても多い心理です。
よくあるのが奥様が旦那さんに「言いたいことが言えない」で内に不満をためているパターンです。(逆もあると思いますが)
言えないので、病気や痛みをだすことで「アピール」しています。
「私はこんな状態になるまで、我慢して、頑張っています」
「それをわかってもらえるまでは、病気を手放せない」
という思い。
ココロが折れてしまい、それ以外に訴える方法がないのです。
ガンで余命宣告をうけたような人も、ギリギリでそのことに気付くことで、奇跡的に回復していくようなこともあります。(病気はメッセージ)
❾【相手を困らせたい(報復)】
は、子供のころ、否応なしに非常に厳しいしつけを受けたような方が…
見た目は「何でもできる良い子」ですが、病気になることでいわゆる「手のかかる子」になって親を困らせるのが目的だったりします。「あなたの育て方は間違っていたんだ」という反抗的アピールで 自ら、うつ症状や疾患をだしたりします。
ツッパリや不良になるほうがまだマシですね。
いつも旦那さんに意地悪されていた奥さんが、病気になることで旦那さんを困らせる、などもあります。
❿【自分への罰】
は、旦那さんが重病で入院したり、先立たれたりした場合、
「私だけ健康なのは、申し訳ない」という思いで、自分も病気になったりします。
自分の良心にそむくようなことをしてしまって、自分に罰(病気になる)を与えているパターンもあります。
治らない症状…切ない無意識のアピール
これらは本人に自覚はありません。
実際に症状は自分を苦しめているので、顕在意識では治るのを願っています。
ですが、「治るわけにはいかない」という、
行動をせざるおえない「状況」、そう考えてしまう「思い込み」や「トラウマ」があるのです。
この状態があることを知らないと、身体の状態と痛みが全くリンクしないので、治療は困難を極めます。
(身体は全く異常はないのに、痛い苦しい。または、病院でトンチンカンな病名をつけられる。)
こういうココロの状態があることを、まずは認識して下さい。
何か思い当たることがあるかもしれません。