雪かきの極意 ③ 達人のカラダの使い方

※コチラのブログの学説・メカニズムは、まだエビデンスが完璧に証明されていないもの、私見も含んでいます。あくまで参考までにして下さい。

身体の正しい使い方とは?

いや〜降りましたね😵昨年とのギャップにビックリです。

除雪の機会も増えましたよね(´ω`)皆さん、大丈夫でしょうか❓よかったらこの記事の身体の使い方を試してみて下さいね。

どんな作業もそうですが『最小限のチカラで最大のチカラを発揮でき』プラス『ケガしにくい』という身体の使い方があります。

知りたいですよね❓

私たちのカラダには、そうなる『スイッチ』があります。日常疲れにくくなるのはもちろん、いろいろなスポーツ、エクササイズ、介護やお子様の抱っこなどにも活用できます。

カラダには動きが整う『スイッチ』がある!

前回の『雪かきの極意①』で、サラッとお伝えした、コレ▼

『雪かき』の極意 ① 下準備が大事

コレをやると、体幹がバシッと入り、動きが正常化します。

今回は①の【腕〜上半身】の使い方を理屈からお伝えします。

固定されることで、安定して動ける

身体の動きは全身が連動します。

指先を動かす場合も、

指➖手首➖肘➖肩➖肩甲骨➖背骨➖…

みたいに動きがコーディネートされています。

手・腕でみると、肩甲骨がしっかり安定することで、肩甲骨から伸びている腕・手先を無理なく動かすことができます

重機に例えると…

車体部・土台 = 肩甲骨

アーム部 = 腕

 

▼車体・土台(肩甲骨)が不安定だと…

土台の安定がないと、ふらつくので 正確な動きができない、MAXのチカラを出しにくい、という事になりますね。

肩甲骨を安定させてくれるのは、脇にある筋肉前鋸筋ぜんきょきんという筋肉です。上半身の代表的な、安定筋肉=インナーマッスルです。
コチラ▼

この筋がしっかり働くことで、肩甲骨が安定します。すると

◉腕・手を安定して動かせる
→最小限のエネルギーで最大のチカラを発揮できる。

◉無駄なチカラが抜ける
→肩がコリにくい、ケガしにくい

◉意識の【左右軸】が整う
エネルギー的に意識の 3軸さんじく 【上下軸・前後軸・左右軸】というものがあります。
前鋸筋を入れるとこの中の【左右軸】が整います。
【左右軸】が整うと、ブレない心、つまり『人に左右されない』という状態をカラダの方から調整できます。
なんとストレス対策にもなるのです。

と、良いこと尽くめです。

逆に前鋸筋が使えてないとアウターの大きな筋肉(肩こりの主役、僧帽筋、大胸筋など)が肩甲骨を固定しようと
不器用なのに頑張る
ので、無駄に緊張が出ることになります。
(アウターマッスルはチカラはありますが、大雑把な動きしかできません。しかもすぐ疲れます)

肩コリの要因はこの前鋸筋を使えてない事によります。

スポーツ競技や武道においても『脇をしめろ!』という事が多いですよね。これは、この『前鋸筋を入れろ』という事と同義です。

特にスポーツにおいては、腕のリーチが有利に働く場面が多いので、前鋸筋をコントロールすることは必須です。メチャ腕が伸びます。
※「肩から先が腕」ではなく『肩甲骨からが腕』なのです。

引っ越し屋さんの作業をみたことがあると思いますが、そんな筋肉モリモリでもないのに、軽々と一人で冷蔵庫を担いでマンションの階段を登ってったり(´Д`)」これはインナーマッスル(安定させる筋肉)をしっかり使えてる証拠です。

チャレンジ

では、前鋸筋の威力を体感してみましょう‼️

腕の上げやすさでチェック

チャレンジ 1

わかりやすくするために、重りとしてペットボトルを持ってやってみましょう。

まず、何もせず、腕をゆっくり上げていきます。腕の重さ、上がる高さを憶えておきます。

❶インナースイッチをON

まず…

①脇に手を触れて(インナースイッチ🔛

②触れたまま、ゆっくり上げていきます。腕の重さ、上がる高さをチェック。さっきより軽く上げやすく、尚且つ高く上がりますよね。

▼ 比較してもっとわかりやすく(´ω`)

❷インナースイッチをOFF

今度は…

①肩(僧帽筋)に手を触れて

②ゆっくり上げていきます。腕の重さ、上がる高さをチェック。さっきより、格段に上げにくくなりますね。

❶⇄❷を交互にやるとわかりやすいです。

❷の動きは、前鋸筋が使えてない時の普段皆さんが「やりがちな動き」です。メチャ無駄にリキんだギクシャクした動きですよね。

  • 慢性ストレスの人
  • 無理に胸を張る姿勢がクセの人

は特に僧帽筋で腕を動かそうとしますので、慢性的に❷の動きになっています。
※ストレス状態時は戦闘モードなので、勝手に大きな筋肉(この場合僧帽筋)を優先して使ってしまいます。

この理屈で、『肩凝ったわね〜』と肩口を触れば触るほどコリは強くなり、カラダの動きも崩れていきます

肩を揉んだ後は、しめに脇を揉むようにしてリセットしましょう。

チャレンジ 2

前鋸筋を入れると、なんと、前屈もあからさまにかわります。体幹がとおると、無駄なチカラが抜けるので全身もしなやかになります。

ゆっくり前屈して右手の指がどこまでいくか憶えておきます。

❶インナースイッチをON

まず…

①脇に手を触れて(インナースイッチ🔛

②触れたまま、ゆっくり前屈していき、指がどこまでいくかチェック。さっきより軽く、尚且つ下までいきますよね。

比較してもっとわかりやすく

❷インナースイッチをOFF

今度は…

①肩(僧帽筋)に手を触れて

触れたまま、ゆっくり前屈していき、指がどこまでいくかチェック。さっきよりカタなってますね。

❶⇄❷を交互にやるとわかりやすいです。

常に❶の動きだと、前述の低燃費でパワーがでる動きとなります。

普段のスイッチの入れ方は

『筋肉は触れたところを優先的に使う』という特性があります。なので以下の動きで前鋸筋を優先して使うように設定します。

脇に触れたまま…
腕を何回かグルグル回します
コレだけです。

これで、しばらく前鋸筋優位で動く事ができます。

ぜひ、ご自分の いつもの運動、エクササイズに プラスして下さい(´ω`)
動きが変わります。

※こんなスイッチがカラダにいくつかあります。数百種類ある筋肉から、こういった『スイッチ』を【筋反射検査】を利用しながら、見つけてあります♪
いまのところ必須なのが8つ。今後お伝えしますね(´ω`)