女性必見!縁の下の力持ち『骨盤底筋』

 

骨盤底筋 とは、


骨盤を下から” フタ “ をしてくれている筋肉群のことです。ハンモックのように覆っています。美容系のTV番組でもよくとりあげられますね。

重要なインナーマッスル(身体を支持してくれる筋肉)ですが、見えない・触れないので、意外と意識されません。

大切な働きとして

① 排泄 の調整

② 骨盤 の安定化

③ 呼 吸

などです。

 

①『 排 泄 』調節の主役

尿道、肛門、子宮口が、この筋肉を貫いています。なので、排尿、排便、にとても重要です。排尿障害、尿もれ、便秘、生理不順にかかわります。

 

排便時、しっかり 骨盤底筋がピンと『張り』をつくる ことで、お腹のいきみ・ふんばり(腹圧)で、便を骨盤底筋に押しつけ、「便がまとまり」「肛門からひねり出す」ことができます。トコロテンのようです。理想的な『バナナウンチ』が出来上がり、残便も少なく、大腸がきれいに保たれます。

 

逆に骨盤底筋がうまく使えないと…

骨盤底筋が弱っていると、”押さえ”がないので、まさに「のれんに腕押し」。いくらふんばってもなかなか出ることができません。そのまま便が停滞するので「便秘」に。このパターンの便秘はお薬や食事療法では、ほとんど解決はできません。ご高齢の方がなかなか、うまく出せないのはこの要因が多いです。

【ニュースレター vol.23-24】「便秘」の影響 病院が教えてくれない痛シビレの原因

 

②骨盤(腹圧)をしっかり安定させてくれる

骨盤底筋群は、重要なインナーマッスルでもあります。弱かったり硬かったりすると骨盤の動きに影響がでて、腰痛、股関節痛、膝痛などの原因となることもあります。

ユルユルすぎると骨盤が開きO脚、ガニ股になります。そしてポッコリお腹。カタすぎると反り腰になりやすく、強い腰痛に繋がります。

こうみると、骨盤底筋という下のフタが緩んだら内臓がどんどん下垂しそうですよね?

③呼吸でも大活躍

呼吸にも関わり、横隔膜と連動し、しっかり絞めることができる内臓を上方向に持ち上げることができます。逆に絞めずに腹式呼吸を行うと、どんどん腹圧が”下”に逃げるので、さらに骨盤底筋がユルユルになり、内臓下垂がすすむ可能性があります。

これはよく見落とされる、適切ではないやり方ということです。

やまとで推奨している内臓呼吸法②のステップがとても大事です。

※院内で紙媒体でもお配りしています。スタッフまで!

骨盤底筋群の一部は、自律神経で動いています。(勝手に働いてくれる。意思でコントロールできない)なので、ストレスの影響を受けます。尿もれなどが改善しない場合、ストレスの解放も必要になります。

▼『横隔膜』について。あわせてご覧ください。

スリムな胴体ライン…横隔膜で変えられます!

鍛える?ほぐす?

骨盤底筋は「カタイ人」と「ユルユルの人」がいます。【締める・緩める】 どっちも出来て、コントロールできるのが理想です。

間違ったトレーニングで鍛えすぎてカタくなったり、出産などで痛めてしまい、部分的に癒着が残っていたり、全くチカラの入れ方がわからない、という人もいます。

意識しないと、なかなか思い通りには動かせません。練習が必要です。特に女性はすぐにでもエクササイズを始めるべきです。

1⃣ タオルロール・ライド

バスタオルを巻いてタオルロールを作ります。

イスに座り、坐骨と坐骨の間にタオルロールを縦に置いて、またぐようにゆっくりと乗りますそのまま身体を前後左右に身体を揺らします骨盤底筋が押されてる感覚を覚えます。

筋肉は触って動かすことで『あっ, ちぢむの 忘れてたわ』と気が付いてチカラが入るようになります。(促通といいます)

骨盤底筋がカタいと結構、刺激があります。タオルロールを緩く巻いたり、小さ目のタオルで作るなどして調節してください。やりすぎは禁物です。

2⃣ 指で坐骨のきわを揉む。

指先で坐骨周りをゆっくりこするようにマッサージします。部分的にカタくなっているところがあります。結構痛い場合があります。強すぎ禁物。

3⃣ そして内臓呼吸!

1⃣、2⃣で刺激をいれておくと、より 呼吸でチカラを入れやすくなってます吐くときにしっかり収縮を感じます。

毎日 やろう!

これらのエクササイズを続けると骨盤底筋がどんどん活性化します!慣れたら1⃣2⃣はすっとばして、内臓呼吸だけでイケます。『縁の下の力持ち骨盤底筋』いい影響たくさんありますよ♬