肩が上がらないのは「年齢のせい」ではありません

神ってる構造。肩関節

肩関節というのは、非常に複雑な構造・機構になっています。

カラダのルールで、

「自由度が高い」
ことと引き換えに
「痛めやすい」

というのがあり、
首、肩関節、股関節などか代表的なところです。

肩は360度、動くが故に
故障も多いというとになります。

肩の障害で有名なところでは…

  • ・肩関節拘縮
  • ・腱板断裂・損傷
  • ・関節唇損傷
  • ・石灰化

これらが複合的に起こって
ザックリ「五十肩」としてたりします。

五十肩は正式には「肩関節周囲炎」
肩周りでの痛み・炎症をひっくるめて言うことが多いです。
なんともあいまいな感じになってます。

腱板とは?

腱板けんばん とは、
上腕骨 肩甲骨の受け皿
引き寄せて、安定させる
働きのある筋肉群のことをいいます。

この上になっている腱(棘上筋)もっとも損傷しやすい腱となっています。

肩甲骨の「屋根」との隙間にあるため、

肩甲骨の動きが乏しいと
手を上げるたびにガチガチ挟まる
ことになります。

大抵、肩甲骨が止まってる自覚なしに
不適切な運動によりすり減って痛めます。

土台(肩甲骨)ごと動けば負担はゼロ

肩甲骨が腕の骨の土台となっています。

腕を動かす時は
肩甲骨も同時に動くのが正常
です。

腕を横から上げる際にも肩関節だけだと水平くらいまでしかあがりませが、
肩甲骨も上を向くことで、180度まで動きます。

この動きは、肩甲骨の動き具合をみる指標となります。

検査で「横から上げて下さい〜」ってやりますが。

ゆっくり身体感覚に集中してやると、
肩甲骨が動いてない人
早い段階で止まるのがわかります。

ですが、全然大丈夫です!心理』
「上がりますよ!」っていいながら

  • ギュンって反動で上げたり
  • 肩甲骨が動いてないのに強引に上げていく

方々も多いです。

この時、腱は挟まっています

見ていてめちゃくちゃ怖いのですが(‘w’)
上げるたびに「腱を削っている」と思っていいです。

ヨガやダンスエクササイズなどで、ポーズや動きだけ真似してやってると、結構、無理して動かしているため、どこかで痛めます。

まずは自分の今の可動域を受け入れて
肩甲骨の動きを上げるための算段
をするのが正解です。

関節唇損傷

関節の受け皿の土手を作る軟骨があります。
関節の唇と書いて関節唇かんせつしん 」
股関節にもありコチラも高頻度で痛めることが多いのです。

これも損傷機序は同じです。

肩甲骨が動いてないのに、肩関節を強引に動かすことで痛めます。

特に内側に腕を持ってくる時
に不具合がでます

肩甲骨がカタイ時
反対の肩に手を回したり、髪のセットなどを
繰り返してると、反復負荷で痛めます

これも肩甲骨がしっかり動けば問題ないです。

肩甲骨の動きを取り戻す

肩障害の予防としてのエクササイズで
3っのポイントがあります。

内臓からの影響

やはり、内臓のカタサからの肩甲骨への影響多大です
内臓を揉んでから肩・肩甲骨を動かしてみて下さい。

内臓の不動による

  • 筋膜の引っ張り
  • 反射で筋肉が緊張する
  • 経絡の影響で神経阻害

などが起こってます。

例によって、整形外科、理学療法では見逃されているものです。
経験上、この要因が9割です。
この世から、肩関節手術、腰の手術、膝・股関節の手術など
無くせると本氣で思います

 

例によって、内臓不調の要因

  • 自律神経(ストレス)
  • 栄養・習慣

となります。

 

動かすコツ その1

コレも前にお伝えしてますが
肩甲骨を安定して制御してくれるのは
「わき」の筋肉群
です。

雪かきの極意 ③ 達人のカラダの使い方

なので、
わきを触りながら肩甲骨を動かす

というエクササイズをしていると
肩甲骨の自由度がグッと上がります。

動かすコツ その2

骨格的に、
肩甲骨ってどこで繋がってるか知ってますか?

鎖骨から胸骨一点の関節
くっついています。ノドの下の関節部分。

なんか頼りない感じですよね。このちっちゃい関節と筋肉のみ支えています。
だから、腕〜手は自由度が高い設定になってます。

つまり、この関節が支点になります。

触りながら肩を回す
クリクリ動いてるのがわかると思います。

ということで、
ここを押さえながら(ここから動かすイシキ)動かす
ことでも肩甲骨の大きな動きを引き出せます

腱の強さ…栄養が左右する

腱、軟骨の丈夫さ・耐久力
個人差が大きいです。

五十肩診断、腱板の術後の患者さんで、

2〜3週で、すぐ回復する人…

それと

1年も2年も痛い痛い言ってる人

この違いは…

栄 養 状 態 です。

…でました(´Д`)」糖質過剰腱を脆くします
糖化します。

タンパク質、ビタミン、ミネラル不足は
炎症が引きにくく
何度も痛みを繰り返すことになります。

あと、実は、みなさん「カルシウム過剰」です。
「不足している」と
勘違いされている方が大半
なのですが
「カルシウム過剰」
「石灰沈着」「筋肉関節の拘縮」「関節の変形」
などを作っています。

これは本当に腹立たしいのですが、病院で骨密度が低いといってカルシウムを出されますが、これも良くなった人を見た事がありません
(現役のお医者も言ってました。じゃあ、なんで処方するの💢?)
骨を作るのはカルシウムだけじゃありません。
タンパク質、マグネシウムなど他の栄養の方が大事です。

カルシウムと拮抗するミネラルがマグネシウムです。

国民総マグネシウム不足です。

今度詳しくやりますが
カルシウムを摂り過ぎることで
相対的にマグネシウム不足
となっています

マグネシウムは、神経伝達、エネルギーの生産などなど多様な働きがあります。
食材としては、ナッツや海藻類などになりますが、例によって、摂取が難しいのでサプリメントがお勧めです。

知識を得て、体のことを把握すること

肩に限らず、「どこかを痛める時」…
身体は必ずサインを出しています

ちゃんと動きを逐一チェックして、休む勇気も必要です。

栄養に関しては 本当に注意して下さい。

タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルの
基礎栄養が必須です。

よく広告にある

「これを飲むだけで痛みがなくなった!」

「このサプリで階段が楽に!」

みたいな…
そういう効果もゼロじゃないかもしれませんが
基礎栄養があって
はじめて 上乗せされます

免許もないのに ポルシェに乗ってるようなものです。
お金の無駄遣いです。

しっかり知識を持って、現実をみましょう
魔法の薬はありません!

すぐ横着・無努力・人任せ
近道しないことです。

これもまた断言します。
いい結果になった人を見た事がありません

カラダへの、ちょっとした知識、ちょっとした心掛け
そして愛をもって自分のカラダ観る(?)ことで
相当な不調が防げます。

自分を知る、そして自分を大切にがキーワードになります。