目 次 【 押すと ジャンプ します 】
【 膝 】は頑張り屋
膝の痛みは老若男女問わず、誰もが体験してますね。
まず大前提として、
痛みは邪魔ものではなく、
メッセージである
ということを心に留めなくてはいけません。
膝の不調はその人の生活すべてが反映します。
軟骨が減った、半月板が傷ついた は結果です。そこに至るのに、必ず、自分が理由を作っています。
名高い整体師の片平 先生の本で、『体がクチをきけたら』というページがとても面白く腑に落ちたので少しご紹介します
「膝」と「主人」の会話
普段「横座り」しているご主人。
〜中略
どうですか?この主人、勝手なこといってるなーと感じませんか?
例えると、
酔っ払って自分で部屋を散々、散らかしておいて、「あれ?何で散らかってるんだろ⁈誰か片付けろ!」といってるようなものです。
上の例は、わかりやすく「横座 り」ですが、膝の違和感の要因は生活の中にたくさん潜んでます。
- 食べすぎてませんか?
- タバコやお酒はどうですか?
- 運動してますか?
- 自分の気持ちを我慢してませんか?(このストレスは膝にきます)
- 世間体ばかり気にしてませんか?(これも膝にきます)
こうなったのは誰かのせいだから、誰かに治してもらおうとしているのです。これでは、なにも解決しません。
ドクターショッピングを繰り返し、
『テレビでやってた〇〇やったけど治らない』
『有名な〇〇整体を受けたけど治らない』
『こんなにいろいろやってるのに全然治りません!(エッヘン!)』
と対処療法 に明け暮れる日々となります。
そりゃそうです。自分でどんどん問題を出しているんですから。
必ず自分に原因があります。
クイズ番組を考えてもらうとわかりやすいですが、問題の出題者がその問題の答えを持っているのです。
病院や治療院の役割は、その原因に気付いてもらう、お手伝いをする。そしてそれにそったアドバイスができる。これが役目だと私たちは思っています。
治すのはあくまで自分の課題です。
膝を知ろう‼️
というわけで、ここでは『膝』というものの『つくり』や『使用方法』をお勉強しましょう(´ω`)
物や電化製品もそうですが、正しく 愛情持って使う と長持ちしますよね❓
そして、ちゃんと説明書を読んで知識を入れると『こんな便利な機能があったの⁉️』ということってありますよね。故障かな⁈という時に、説明書をひっぱりだして読むと、スイッチ入ってなかっただけだったり…(笑)(´Д`)」 みたいに、恥をかく。
知ってるだけで 簡単に解決できる こともあります。
😤「どうしてくれるんだ!」と息巻いて電気屋さんに持ち込んで…
😐「主電源のスイッチ、入ってないだけですねー(プッ…😂)」
😨「え…💧(恥)」
※実際、電気屋さんの故障依頼で多いようですよ(笑)
皆さんコレと同じ様なことやってます。
使う以上、しっかり使用方法は確認すべきです。
カラダも一緒なのです✨
ウチでいつもうるさく言うように、一般の方も、まずは知識が大事なのです。無駄な手術を回避できたり、お医者さんのいいなりにならずに済むかもしれません。
膝の構造は単純…でもない。
膝の動き…曲げ伸ばしが主ですが、少しの回旋 や横滑 り縦滑 りなど、微調整 をしながら 動いています。そうとう融通が効くようになっています。ありがたいことです(´ω`)
膝を知るのに重要キーワード
- 膝の軟骨
- 半月板
- 関節包
- 関節液
この4つですね。なんとなく聞いたことありますよね。順に見ていきます。
❶ 軟骨
骨同士があたると当然ざらざらして滑 りが悪いです。そこで、関節部分を軟骨で覆 います。関節軟骨はタイヤのゴムのような感じです。タイヤと一緒で強く擦 れあえば減ってきます。この擦 り減りが『膝関節症 』ということで、みごと病名が付けられます。
❷半月板
さらに関節同士の密着を増すために、半月板という軟骨が間に挟まっています。
モモの骨の下端が見事にハマるように存在し、クッションの役割を果たします。
なんて、美しく素晴らしい構造でしょう✨
半月板は関節周りの靭帯を介してゆる〜く挟まっていますので、ある程度自由に動き膝関節のあらゆる動きに対応してくれます。
半月板も軟骨ですが、糸をグルグル巻きにして出来上がった毛糸玉みたいな素材です。
なので、痛んだり削れてくると、糸がほつれたような状態になったり裂けたりします。
この糸くずや亀裂 が膝を動かすたびに挟 まったり、邪魔をして、痛みやロッキングといった不具合を起こします。
『カラダの中からの見直し』を注意することが
最 優 先 なのです。
❸関節包
関節をまるごと包む袋。
関節というものは、あわさった関節部分を袋が包み(関節包)その中をヌルヌルした水=関節液(ヒアルロン酸)で満たして、潤滑液 として滑 らかに動く様になっています。
ヌルヌル水はこの袋の内側の膜から分泌され古いものを吸収してくれます。
❹関節液
このヌルヌル水 が 関節液です。
※病院で「膝の注射」といえばコレです。人工的なヒアルロン酸(薬剤)を関節包内に足します。
生体の関節液は、とても優秀で最高品質状態だとメチャクチャ滑りがいいのです。
物と物の接触には摩擦 が生じます。この関節液による摩擦係数 (滑りやすさの数値。ゼロに近いほど滑りがいい)は非常に小さいのです。
氷上でのアイススケート 0.05
雪上でのスキー 0.01~0.1
で生体関節軟骨は
なんと ~0.005 !
ピンとこないと思いますが…ツルッツルもいいとこです。摩擦がないに等しいと言っても過言じゃないでしょう。バラエティのローション相撲よりも滑ります。
(人工関節 は0.1~0.3。痛みはなくなりますが、動きは鈍くなりますね。)
つまり、この関節液の分泌量・質が最高状態だと、
少しくらいの軟骨の擦り減りや、半月板の損傷などは、
ヌルヌルでカバーできるということです。
そして、このヌルヌル水は潤滑液であると同時に、軟骨への栄養もこの関節液を通して行います。(軟骨への血管はないので…)
関節液が軟骨に栄養を与えて、こまかなキズがその都度修復されるのです。
つまり、関節液不足、質の悪さは
①滑りがわるくなる
→②軟骨にキズがつく
→③栄養が行き渡らず軟骨の微細なキズも治りにくい
という悪循環サイクルになり、膝の環境をドンドン悪化させます。
この関節液をいかに分泌させ、質を保つかが 膝の保護、痛みの軽減に繋がります。
次回、膝まわりの環境を良くする知識をお伝えします(´ω`)